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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻12号

1987年11月発行

文献概要

今月の主題 脳卒中up-to-date 脳卒中におけるcontroversy

くも膜下出血後の脳動脈瘤手術時期—待期手術の立場から

著者: 米倉正大1 寺本成美1

所属機関: 1国立長崎中央病院・脳神経外科

ページ範囲:P.2565 - P.2566

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 脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血の手術時期は,約10年前より早期手術が主張されるようになり,本邦の大多数の施設ではDay 3までに手術を行うことを原則としている.しかし,急性期手術を主張している施設でも患者側および病院側の対応などいろいろな理由により,20〜60%の症例に対しては待期手術が行われていることも事実である.早期手術を主張している施設における再破裂は24時間以内に集中していることや,急性期手術中の操作が血管攣縮を助長させる可能性があるなどの点を考慮すると,待期手術はそれなりに意義があり,われわれの施設では5年前より約2週間〜3週間の完全待期手術を原則としている.待期手術の成績を向上させるためには,(1)いかに再破裂を防止するか,(2)待期中の脳血管攣縮や合併症(特に急性水頭症)に対しいかにmildな方法で対処するかによる.われわれが試行錯誤して行ってきたintensive delayed operationのcareの方法および最近の3年間のその成績について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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