文献詳細
今月の主題 脳卒中up-to-date
脳卒中におけるcontroversy
文献概要
二木立氏のデータ1)によれば,リハビリテーションを早期に開始することのメリットには疑問の余地はない.すなわち発症後7日以内にリハビリテーションを開始した群と発症後2〜3カ月の安静臥床後にそれを開始した群とでは,最終的な歩行自立度にあきらかな差がみられた.特に70歳以上では,早期リハビリテーション開始群は最終的に33.3%が歩行自立し,しかもその半数以上が屋外歩行自立となったのに対し,わずか2〜3カ月遅れただけの非早期開始群では5.6%が歩行可能になったのみで,しかも全員が屋内歩行レベルにとどまったのである.
このように非早期の開始によるリハ効果の低下は主に廃用症候群(筋萎縮・関節拘縮など)によるものであることも確認されている.
このように非早期の開始によるリハ効果の低下は主に廃用症候群(筋萎縮・関節拘縮など)によるものであることも確認されている.
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