medicina24巻12号

1987年11月発行

演習 —内科専門医による—実践診療EXERCISE

蛋白尿，高血圧，他

著者： 安田元¹

所属機関： ¹横浜市立大学・第2内科

ページ範囲：P.2633 - P.2640

文献概要

　生来健康であった48歳，女性．父方に高血圧歴あり．子供1名あり，妊娠中毒の既往歴なし．1年前，感冒症状で近医受診．その時，高血圧と蛋白尿を指摘される．最近になって倦怠感，頭痛を感じるようになった．また他人から顔面のむくみをいわれ精査と加療を目的に入院した．
　入院時現症：身長156cm，体重66kg，体温36.2℃，血圧184/122mmHg，脈拍84/分　整．顔面：やや浮腫様．頸部：異常なし．胸部：呼吸音　清，心音　純．腹部：腫瘤なし，血管雑音なし．下肢：浮腫なし．神経学的所見：異常なし．