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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻13号

1987年12月発行

今月の主題 免疫不全とAIDS

先天的免疫不全症

T-cell機能不全症

著者: 西谷皓次1 太田善介1

所属機関: 1岡山大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.2682 - P.2684

文献概要

 すべての免疫担当細胞は骨髄幹細胞から分化してゆくが,胸腺という器官中の上皮細胞から分泌される胸腺ホルモンの影響下でeducateされ,分化・成熟し末梢に排出した細胞を胸腺由来リンパ球(Thymus-derived cells,T-cells)と呼ぶ.T-cellsは免疫機構の中で,とくに細胞性免疫(Cell-mediated immunity)に関係した移植片拒絶反応,ある種の細菌感染(結核菌,癲菌など),真菌症,ウイルス感染,寄生虫疾患などに対する生体防御反応において重要な役割を果たす細胞である.また,T-cellsはその機能,膜表面型によりhelper/inducer,suppressor/cytotoxicという2つの主なsubsetsに区別される.本稿においては先天的に胸腺を欠損した疾患,あるいは先天的にT-cells機能に異常を生ずる疾患について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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