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今月の主題 免疫不全とAIDS 後天的免疫不全症
白血病における顆粒球減少
著者: 柴田弘俊1
所属機関: 1大阪府立成人病センター・臨床検査科
ページ範囲:P.2706 - P.2710
文献購入ページに移動 急性白血病においては,その疾患自体の正常骨髄機能の低下による顆粒球産生能の低下,さらに寛解導入療法中では抗白血病剤の多剤併用療法により,顆粒球はさらに減少する.また,白血病においては,顆粒球の減少とともに,種々の要因により免疫不全の状態が増幅され,易感染性はますます増大する(図1).しかし,白血病の治癒をめざした治療を行うにあたっては,この顆粒球の減少は治療計画を立てた時点より予測され,その時期も予測可能であり,かつその時期に発症するであろう感染症を克服しなければ,白血病の治療は成り立たない.本文では,急性白血病の顆粒球減少時の感染症の特徴を明らかにし,その予防法について述べる.
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