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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻13号

1987年12月発行

文献概要

今月の主題 免疫不全とAIDS AIDS

AIDSの神経症状

著者: 濱田潤一1 厚東篤生1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部・神経内科

ページ範囲:P.2744 - P.2747

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 AIDS患者にしばしば神経症状を認めることはよく知られている.多数例を集積した報告によると,約10%の症例では神経症状をもって初発し,全体では30〜60%に何らかの神経症状を認める1〜3).神経病理学的には,病変の頻度はさらに高く,80〜90%に達すると報告されている1,2,4).AIDSの存在が知られるようになってしばらくの問は,神経障害のほとんどが日和見感染によると考えられていた.しかし,最近になってAIDSの起因ウイルスであるHIV(human immunodeficiency virus)自体が,神経障害の発現に重要な役割を果たしていることが明らかにされている.本稿では,AIDS患者に認められる,これらの多彩な神経障害につき概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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