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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻13号

1987年12月発行

今月の主題 免疫不全とAIDS

AIDS

AIDSと医療従事者

著者: 牛島廣治12

所属機関: 1国立予防衛生研究所・外来性ウイルス室 2前:東京厚生年金病院・小児科

ページ範囲:P.2756 - P.2759

文献概要

 AIDSは歴史上これまでに流行したペスト,梅毒,天然痘に匹敵し医学を越えて社会的な重要な問題とされている.世界で初めて認められた4年後の1985年,わが国でも初めてAIDS患者が報告された.欧米諸国ほどではないが確実に増加している.血清肝炎対策とこれらの国,主として米国のAIDS対策が今後のわが国のAIDS対策に有力な参考になると思われる.
 医療従事者とAIDSを考える場合,つぎの2つの項目が考えられる.(1)AIDS感染者に対する医療従事者の対応の仕方,(2)医療従事者のAIDS感染の現状と予防である.前者に関しては,感染経路がいかなる場合でも医療従事者は患者の治療に責任を持たなければならない.他の病気と同様,苦しみ,不安,死の恐怖を持つ患者に尽す心が必要である.ここでは,むしろ後者が主題と考えられる.まず医療従事者のAIDS感染の現状についてのCDC(Centers for Disease Control)のレポートを年を追って述べ,つぎに総括的な報告を,さらにAIDS感染予防に対する留意点について主としてCDCおよび厚生省の通達を参考にして述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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