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雑誌目次

雑誌文献

medicina24巻2号

1987年02月発行

雑誌目次

今月の主題 炎症性腸疾患とその周辺—診断と治療

理解のための10題

ページ範囲:P.284 - P.286

概念・分類と問題点

炎症性腸疾患の概念

著者: 吉田豊

ページ範囲:P.188 - P.190

 炎症性腸疾患は英語のinflammatory bowel disease(略IBD)をそのまま日本語に訳した呼称であるが,潰瘍性大腸炎ulcerative colitisとクローン病Crohn's diseaseの総称名として,ここ数年間でわが国にもすっかり定着した観がある.したがって今日IBDといえばこの2つの疾患を指すことで国際的にも共通しており,以下に両疾患の概念(広義)を私見を入れながら述べてみたい.

潰瘍性大腸炎の診断基準と病期分類

著者: 宇都宮利善 ,   鈴木紘一 ,   篠原央 ,   吉田武史 ,   横田曄

ページ範囲:P.192 - P.195

 潰瘍性大腸炎はわが国において1960年頃までは稀な疾患であった.その後,社会経済の高度成長に伴い食生活を中心とした生活様式の急激な欧米化が進むにしたがい,潰瘍性大腸炎も増加し,現在では決して珍しい疾患ではなくなっている.しかし,この疾患はまだ原因不明であり,難治性で時に致命的な結果をもたらすために厚生省は1973年に本疾患の調査研究班を発足させ今日に至っている.研究班が発足した当時は炎症性腸疾患の疾患概念や診断基準が統一されておらず,実地診療の場において種々の混乱がみられていた.1973年にWHOのCIOMS(医科学国際委員会)により,潰瘍性大腸炎とCrohn病の名称と疾患概念が発表されるにおよび,この研究班でもこれに準じて疾患概念と診断基準案を作製し,一般に公表した.以来,これらの両疾患については世界的に共通の尺度を用いて理解し,論議することが可能となった.その後10余年を経た現在はこれらの疾患概念も定着し,日本の何処においてもこれらの疾患が診断され,治療が行われるようになっている.本稿では潰瘍性大腸炎の診断基準と病態分類に主眼をおき,疫学調査で得られた資料について述べる.

Crohn病の診断基準と問題点

著者: 渡辺晃

ページ範囲:P.196 - P.199

 わが国でのCrohn病に対する考え方は1973年頃までは施設,研究者によってまちまちであり,混乱をきたしていた.しかるに1975年に「日本消化器病学会クローン病検討委員会」と「厚生省特定疾患クローン病調査研究班」が発足し,国際基準にしたがって概念を整理し診断基準を作成して以来,全国共通の考え方の下に,Crohn病の研究・調査が行われるようになっている.ここでは,最初にCrohn病の概念と診断基準について述べ,次に日本の集計と問題点について触れてみたいと思う.

腸管Behçet病の診断基準と問題点

著者: 馬場正三

ページ範囲:P.200 - P.203

歴史的考察
 1937年,H.Behçetにより口内アフタ,陰部潰瘍,眼症状がBehçet三徴候と名づけられたが,歴史的にみるとそれ以前から類似の症状が報告されており,わが国でも重田(1924)による再発性前房蓄膿性虹彩炎の1例は明らかに本症と考えられる.浦山らは歴史的概念の変遷1)をつぎの5期にわけている.
 1)再発性前房蓄膿性虹彩炎 2)Behçet三徴候(口内アフタ,陰部潰瘍,眼症状) 3)四徴候(以上に皮膚症状を加えた) 4)主症状+副症状,上述の四徴候(今日でいう主症状)に副症状と称すべきものの発見と採択 5)不全型の概念の発達

Crohn病のactivity index(CDAI)

著者: 小林世美

ページ範囲:P.204 - P.206

CDAIとは?
 CDAIは,Crohn's disease activity indexの略で,Crohn病の活動性を示す指標である.

炎症性腸疾患と発癌

著者: 小西文雄 ,   武藤徹一郎 ,   阿川千一郎 ,   森岡恭彦

ページ範囲:P.208 - P.209

 □潰瘍性大腸炎における大腸癌の発生
 炎症性腸疾患のなかでも代表的な疾患である潰瘍性大腸炎においては,大腸癌発生のriskが高いとされている.欧米諸国に比較して,日本では潰瘍性大腸炎に癌が発生した症例の報告は少なく,現在まで30例あまりが報告されているのみである.しかし,日本でも長期間経過した潰瘍性大腸炎の症例が増加する傾向があるので癌発生例も増加することが十分考えられる.従って,どのような症例に癌発生の頻度が高いか,また,癌の早期発見を行うために,どのように追跡検査を行ったらよいか,などについて理解しておく必要がある.

炎症性腸疾患と腸管外病変

著者: 成澤林太郎 ,   富澤峰雄

ページ範囲:P.210 - P.211

 炎症性腸疾患およびその関連疾患(表)は多彩であり,同時に腸管外病変も多臓器にわたり,さまざまな病像を呈することが知られている.著者らは多岐にわたる腸管外病変を腸管病変との関連において,以下のように4つに分類して考えている.
 1)腸の炎症と同様の機序によって起こると考えられ,全身性疾患の一部分症として表われるもの.腸病変の活動性と腸管外病変の消長にしばしば相関が認められる.(例:潰瘍性大腸炎の関節炎) 2)腸病変(特に小腸病変)があるため二次的に生ずるもの.腸病変の活動性,範囲,部位などにより影響をうける.(例:Crohn病の栄養障害) 3)腸病変との間に特異性は認められないが,炎症性腸疾患に合併してくるもの.(例:貧血) 4)腸病変の原因となり得る基礎疾患.(例:虚血性大腸炎の動脈硬化症)

診断

炎症性腸疾患の生検診断—役割と限界

著者: 武藤徹一郎

ページ範囲:P.212 - P.214

 日常診療において,炎症性大腸疾患の重要性は年々高まりつつあり,生検診断はその中で重要な位置を占めている.それにもかかわらず,生検診断ははたして有効に利用されているであろうか.生検を炎症性大腸疾患の診断に効率よく利用するためには,その役割と限界をよく理解しておくことが大切である.本稿では,炎症性大腸疾患を取り扱うに際しての生検利用の実際の要点について述べたいと思う.

潰瘍性大腸炎の内視鏡診断—これがキーポイントだ

著者: 桜井幸弘

ページ範囲:P.216 - P.217

 潰瘍性大腸炎の内視鏡像は,典型例ではきわめて地味な所見といえる.初めて潰瘍性大腸炎の内視鏡をみる者は,これがそうなのですかとやや拍子抜けの発言をする.しかし,この所見は基本であり,さらに病状が激しくなるほど変化は大きくなり,他疾患との鑑別が困難になってくる.決して一つの視野のみで物を言わないことが本症疾患診断の要点である.以下順にキーポイントをあげて説明していきたい.

潰瘍性大腸炎のX線診断—これがキーポイントだ

著者: 狩谷淳 ,   間山素行

ページ範囲:P.218 - P.220

 本症のX線像は非常に多彩であり,また経過によっても異なる.ここでは与えられたスペースの関係上,発症間もない活動時の所見を中心として述べる.

Crohn病の内視鏡診断—これがキーポイントだ

著者: 樋渡信夫

ページ範囲:P.222 - P.223

 Crohn病の大腸内視鏡診断に関して,その特徴的な所見と診断時の注意点を述べる.また,緩解期の内視鏡像や,胃・十二指腸病変の内視鏡像についても言及する.

Crohn病のX線診断—これがキーポイントだ

著者: 八尾恒良

ページ範囲:P.224 - P.227

小腸X線検査の重要性
 初診時に腸切除をされていなかったCrohn病の主病変部位は小腸または大腸およびその両者であるものが98〜99%を占める.この中で,小腸に病変が存在するもの(小腸型+小腸大腸型)は,われわれのグループで経験された91例で86%,「胃と腸」の集計で85%である.一方,大腸に病変があるもの(小腸大腸型+大腸型)は同様に55%と64%である1,2)
 したがって,Crohn病診断のためのX線検査は小腸造影を先に行った方が診断がつけ易い.鑑別診断も小腸の病変の方が容易であるので,Crohn病の診断には小腸のX線検査は必要不可欠である.

炎症性腸疾患と大腸結核の鑑別—これがキーポイントだ

著者: 牛尾恭輔

ページ範囲:P.228 - P.233

 腸結核は現在でも決して稀な疾患ではなく,臨床の場では,しばしば経験される.また,最近におけるCrohn病,潰瘍性大腸炎,単純性潰瘍,Beçget病,虚血性大腸炎など,腸の炎症性疾患の患者数の増加とともに,これらの疾患と腸結核との鑑別診断が問題となっている.そこで本稿では,主要な炎症性腸疾患の鑑別点をあげるとともに,腸結核の特徴像を述べる.

線状潰瘍—典型的なX線像・内視鏡像

著者: 政信太郎 ,   牧猛 ,   肥後公彦 ,   風間正美

ページ範囲:P.234 - P.235

 線状潰瘍の証明は大腸の炎症性疾患の診断にあたり極めて重要である.その方向性や性状は疾患にとっては特有なこともあり,疾患診断の重要な手がかりとなることが多い.方向性は縦方向のものが多く,横方向がこれにつぎ,その他は稀である.
 本稿では縦方向および横方向の線状潰瘍のX線像,内視鏡像を提示する.

Cobblestone像—典型的なX線像・内視鏡像

著者: 長廻紘

ページ範囲:P.236 - P.238

 Cobblestoneは敷石,丸石とも訳され,ヨーロッパの古い街路に今でも残っている石を,密にしかし一つ一つは離して敷きつめてできた石舗の,その石のことをいう.Crohn病のある時期の所見がcobblestoneを敷きつめた道に類似している所からcobblestone像とよばれる.
 医学用語にはcobblestoneの他にもgargoyle様顔貌など,日本人にはピンと来ないヨーロッパの事物に由来する言葉が多いが,別に酷似しているわけではなく,印象が似ている程度のことが多い.Crohn病におけるcobblestone像は縦走潰瘍の多発,粘膜の盛り上り(主として粘膜下層の膨張)およびfissuring ulcersの組合せによって生じ,子細に較べると道路とは余り似ていない.むしろ街路のcobblestoneにこだわると混乱を起こしかねない.

Crypt abscessと炎症性ポリープの病理所見

著者: 喜納勇

ページ範囲:P.240 - P.241

Crypt abscess(陰窩膿瘍)とは
 潰瘍性大腸炎を始めとする各種炎症性大腸疾患に,顕微鏡レベルで始めて認識できる病変で,図1がその代表的組織像である.
 すなわち,大腸陰窩(crypt)—これはLieberkuhn腺ともいう—の腺腔内に好中球を主とする炎症性細胞が集簇して浸潤し,陰窩が程度の差こそあれ拡張している状態を指す.腺上皮細胞が変性を示す場合が多いがこれは必要条件でない.

肉芽腫とは,乾酪化とは

著者: 渡辺英伸

ページ範囲:P.242 - P.243

肉芽腫granulomaとは
 Virchowは"肉芽腫"を肉芽組織からなる腫瘤ないし腫瘍と言う意味で用いた.今日でも,肉芽腫と言う用語は,(1)普通の肉芽組織から形成される腫瘤や限局性の慢性炎症細胞(マクロファージ,リンパ球,形質細胞,好酸球など)の集合に対して用いられる場合と,(2)成熟型単核食細胞(マクロファージ,類上皮細胞および巨細胞)の限局性集合巣に対して用いられる場合とがある.
 前者の代表的なものに,膿原性肉芽腫granuloma pyogenicum(=末梢血管拡張性肉芽腫granuloma teleangiectacum)がある.これは今日では"肉芽組織型血管腫hemangioma of granulation-tissue typeとも呼ばれるようになった.そして近年ではこのような病態に対して,"肉芽腫"と言う用語を用いまいとする傾向にある.

Simple ulcerとその鑑別診断

著者: 松川正明 ,   山田聡 ,   碓井芳樹 ,   根来孝 ,   韓東植

ページ範囲:P.244 - P.245

 いわゆるsimple ulcerには,Behçet病に併発した回盲部の潰瘍性病変と非特異性の潰瘍性病変がある.これらの病変は,肉眼的にも組織学的にも鑑別が困難である.これらの鑑別は全身性疾患であるBehçet病に特有な併発病変(口腔粘膜のアフタ性潰瘍・外陰部潰瘍・ブドウ膜炎など)の有無によって行われる.
 自験例ではいわゆるsimple ulcerは16例で,Behçet病に併発した潰瘍は6例,非特異性潰瘍は10例であった.自験例でも,全身症状がなく非特異性潰瘍とした例でも,後日特有な併発病変が出現したためBehçet病としたものがあった.

Aphthoid ulcerとその鑑別診断

著者: 多田正大

ページ範囲:P.246 - P.247

Aphthoid ulcerの病理学的側面
 Aphthoid ulcerとは日本語に訳すとアフタ様潰瘍とでも呼称するべきであろうか.と言うよりもCrohn病の初期像の代名詞としてaphthoidulcerの言葉で十分に通用する.口腔内アフタによく似た形態であることからこのような呼称がなされている.その病態は腸粘膜のリンパ濾胞の過形成の上に生じた小ビランである(図1).潰瘍の周辺には幅1mm程度の大きさの紅暈を伴う,ドーナツ型の形態を呈する(図2).浮腫による僅かな盛り上がりの中心部の粘膜に欠損が生じた小病変であり,1つのaphthoid ulcerの大きさはpinpointのものから直径4〜5mmのものまでさまざまであるが,いずれにせよ極めて小さな病変である.したがってX線的にこれらの小病変を描出することは必ずしも容易ではないであろうが(図3),内視鏡検査では色調の差として紅暈を伴う小病変を識別することは難しくはない.

治療

潰瘍性大腸炎の内科的療法

著者: 北野厚生 ,   小林絢三 ,   大川清孝 ,   押谷伸英 ,   小畠昭重 ,   吉安克仁郎 ,   橋村秀親 ,   日置正人 ,   松本誉之

ページ範囲:P.248 - P.249

 潰瘍性大腸炎(UC)は,Idiopathic InflammatoryBowel Diseaseと称せられ,大腸の慢性の炎症性腸疾患である.その病因への積極的な研究によって免疫異常が存在するとされているが,それのみでは病態の全ての説明がつかず,むしろ多元的な病因が存在し,それらが複雑にからみ合って再燃であるとか,遷延化といった発現に至るのではないかと想定される.
 したがって,その治療法は病因,病態を基盤としたものではなく,多分に経験に基づいた傾向が強い.さらに,本症に対する治療方針を立てる際に常に考慮すべきことは,そのUCが臨床的にどの位置にあるかである.すなわち,病期がどのstageにあるのか,罹患範囲は,初回発症か再燃か,さらに注腸造影,大腸内視鏡像において潰瘍の性質はどのようなものであるか……等々を整理して初めて治療方針が樹立されるのである.

重症な潰瘍性大腸炎の集中治療と動注療法

著者: 杉田昭 ,   土屋周二

ページ範囲:P.250 - P.251

 潰瘍性大腸炎は大腸の非特異性炎症で,炎症の程度は病期によって異なり,全身症状を伴う重症発作をおこすことがある.さらに進行すれば大出血,中毒性大腸拡張症,大腸穿孔などを合併し,緊急手術が必要な場合もあるが,緊急手術は待期手術に比べて死亡率が高い.そこで重症発作時には強力な保存治療を行って緩解に導入することを原則とし,無効な場合は早期に手術を行う必要がある.今回は潰瘍性大腸炎重症発作時の集中治療について,自験例もふくめて検討した.

Crohn病の内科的治療

著者: 西俣嘉人 ,   政信太郎

ページ範囲:P.252 - P.253

 1932年,Crohn等がregional ileitisとして本症の概念を発表して以来,欧米では数多くの本症に関する文献が発表されてきたが,近年本邦でも多数のCrohn病患者の存在が毎年発表されている.本症は現在でも内科的治療に抵抗し,また,手術を行っても高率に再発するために,本症患者は完全に治癒することはほとんどないと考えられている.
 本邦では従来,治療の目的で手術が施行されていたが,最近は手術しても再発が多く,なかには手術を繰り返して行う症例もあるために外科的切除に対して,より慎重になっている.現在では基本的には本症の治療は第一に内科的治療であるとみなされている.

潰瘍性大腸炎・Crohn病の手術適応

著者: 石沢隆 ,   島津久明

ページ範囲:P.254 - P.255

 潰瘍性大腸炎,Crohn病は欧米に比べてまだ本邦では少ないが,最近増加の傾向にある.両疾患とも原因不明の難治性疾患で,治療の原則はまず内科的治療である.最近EDやTPNなどの導入や治療法の改善により内科的治療の成績は向上し,とくに潰瘍性大腸炎の手術療法は以前と比べて少なくなった.
 両疾患とも若年者に多く,しかも良性疾患であるので,なるべく早期のよりよき社会復帰を目標とした治療でなくてはならない.そのためには内科医と外科医が密接な連絡をとり適切な手術時期を決定することが重要である.

Behçet病の治療

著者: 朝倉均 ,   浜田慶城 ,   末松誠 ,   鈴木雅之 ,   三浦総一郎 ,   土屋雅春

ページ範囲:P.256 - P.257

 ベーチェット病Behçet's diseaseは,病因不明のある一定の素因(HLA-Aw31,Bw51(B5),DRw6)をもった緩解と急性増悪を繰り返す,反復性,遷延性かつ難治性の全身性疾患である.主症状は,口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍,結節性紅斑様皮疹・皮下の血栓性静脈炎・毛嚢炎様皮疹・Prick test陽性などの皮膚症状,再発性前房蓄膿性虹彩炎・網膜脈絡膜炎などの眼症状および外陰部潰瘍の4大症状,副症状は,関節炎症状,消化器症状inteStinal-Behget,副睾丸炎,血管系症状vascularr-Behçet,精神・神経系症状neuro-Behçet,呼吸器症状,泌尿器症状などの7症状が挙げられており,症状の出現に応じて,完全型,不全型,疑い,特殊な病型(腸管,血管,神経)などの病型分類が行われている.

炎症性腸疾患のEDとIVH

著者: 渕上忠彦

ページ範囲:P.258 - P.259

 炎症性腸疾患の中でもCrohn病,潰瘍性大腸炎には特異的な薬物療法はなく治療に難渋する症例も多い.とくにCrohn病では術後の再発率も極めて高いので,Crohn病患者の治療方針の主眼は如何にして外科手術を避け,内科的治療にて長期間の寛解をもたらし,社会復帰を可能にするかにある.また,炎症性腸疾患患者は種々の程度の栄養障害を伴っているものが多く,栄養障害の改善と良好な栄養状態の維持も治療上不可欠の問題である.これらの難問題の解決にいささかの光明を与えてくれたのが腸管を安静に保つ栄養療法(IVH,ED)である.

炎症性腸疾患のhome hyperalimentation

著者: 正田良介 ,   松枝啓

ページ範囲:P.260 - P.262

 炎症性腸疾患のうち,栄養療法の有効性はCrohn's Disease(以下,CD)では確立されているが,Ulcerative Colitis(以下,UC)では治療効果が低く,薬物療法の補助的治療法としての位置づけしか得られていない.そこで,本項では,主にCDにおけるhome hyperalimentationに関して述べたい.
 CDにおける,primary therapyとしてのTotalElemental Enteral Hyperalimentation(以下,TEEH)は,薬物療法と同等以上の有効性が証明されている.しかし,CDの寛解後にTEEHを中止した場合,高率に再燃がおきることが問題である.さらに,この寛解維持という点に関しては,薬物療法(Steroids,Sulfasalazopyridine)は無効であると考えられている.

炎症性腸疾患患者の食餌指導・生活指導・妊娠

著者: 福田能啓 ,   山村誠 ,   下山孝

ページ範囲:P.264 - P.266

 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎,Crohn病)は,現在のところ原因不明の疾患であり,治療法も確立しておらず,厚生省の難病に指定されている.サラゾピリン,副腎皮質ホルモン,メトロニダゾールなどの薬物療法や栄養療法により病変を緩解せしめ,日常生活に支障のない状態にすることが可能であるが,薬物療法を続けながらも,しばしば病状の悪化,再燃をきたすことがある.入院治療で緩解になった患者が,退院後の食事内容や生活条件で再燃し易くなることもある.本稿では,栄養療法を含めて食事療法について述べ,妊娠,分娩にふれながら再燃を防ぐために,どのような生活管理が必要であるかを考えてみたい.

Crohn病,腸結核疑診例の治療による鑑別

著者: 望月福治 ,   村上大平

ページ範囲:P.268 - P.269

 炎症性腸疾患に対するX線と内視鏡検査を中心とした診断学は,以前に比べ著しく進歩してきている.実際,Crohn病と腸結核の鑑別診断に迷う症例は著しく減少してきた.したがってCrohn病と腸結核の治療による鑑別の意義は,以前に比べて低くなってきたと言える.

座談会

炎症性腸疾患—診断と治療のポイント

著者: 北野厚生 ,   狩谷淳 ,   馬場正三 ,   多賀須幸男

ページ範囲:P.270 - P.283

 多賀須(司会) お忙しいところをお集まりいただきましてありがとうございました.さっそく始めさせていただきます.
 炎症性腸疾患(IBD)は,やや稀な疾患ではありますが,どこにもある病気ですから,だれもが数例の経験を持っているわけです.しかも,この疾患はその患者の一生にわたって付き合わなくてはならないものであるということになりますと,臨床的な面,診断,治療法,生活指導などで非常に迷うことが多いと思うんです.そこで今日は実地の臨床にあたって必要なことを中心にお話しいただこうと思っております.

Discussion/Controversial Area

心筋梗塞の治療をどうするか

著者: 石村孝夫 ,   山口徹 ,   外山雅章 ,   五十嵐正男

ページ範囲:P.330 - P.339

虚血心筋を救うために薬物療法は有効か
 五十嵐 今回は心筋梗塞の治療についての話ですが,その目的は少なくとも2つある.1つは死亡,ことに急死を防ぐことであり,もう1つは心機能の保全,つまりいかに心機能低下を防ぐか,この2つが急性心筋梗塞の治療の目的だろうと思います.
 患者が入って来る,とにかく苦しいものですから,まずモルフィンの静注で苦痛をとってあげるのが一番よいと思います.その次は心機能を保全するために,とにかく虚血心筋を救おうとする努力をするわけです.そのためには血管拡張剤をやり,できたらβ遮断剤をやり,しかもその上に今度は血栓融解剤をintracoronaryに,あるいは全身的に投与する.それに続いて合併症の治療が待っているわけです.これは不整脈に対する治療であり,もう1つはポンプ失調に対する治療になるわけです.

カラーグラフ 皮膚病変のみかたとらえ方

蕁麻疹,紅斑のみかた

著者: 石川英一 ,   大西一徳

ページ範囲:P.290 - P.291

 蕁麻疹および紅斑は,いずれも単純な発赤として認められる.これらを鑑別する手がかりになる臨床所見として次のようなことを診察に当たって考慮することが必要である.なお,本文では誌面の都合上,発赤のみを見るものに限定し,水疱,角化,膿疱,皮膚硬化など他の皮疹を伴うものは別に記載される.

リンパ節疾患の臨床病理

皮膚病性リンパ節炎

著者: 新井栄一 ,   片山勲

ページ範囲:P.293 - P.296

 皮膚疾患に伴うリンパ節の病態の中で最も代表的で重要なものが皮膚病性リンパ節炎である.皮膚病性リンパ節炎は,種々の皮膚疾患,ことに全身性の慢性皮膚疾患に伴って表在性リンパ節の腫脹をきたす反応性の疾患である.この疾患を紹介し,リンパ節の組織病理鑑別上重要である菌状息肉症(mycosis fungoides,以下MFと略す)とセザリー症候群(Sézary syndrome,以下SSと略す)についても言及することが本稿の目的である.
 皮膚病性リンパ節炎という名称からは,すべての皮膚病変に起こりうるリンパ節変化像であるかのごとき印象を受けやすいが,厳密には上記のとおり,慢性炎症性の皮膚疾患の場合のみを指している.

グラフ 消化管造影 基本テクニックとPitfall

胃(7)—ニッシェの鑑別診断

著者: 西俣寿人 ,   西澤護

ページ範囲:P.298 - P.306

西澤 今日は一番鑑別の難しい良性潰瘍と悪性潰瘍,X線像でいいますと,ニッシェの良性,悪性の鑑別診断ということについてお話を伺いたいと思います.
 良性潰瘍は非常にありふれた病変であり,一方,癌は潰瘍を伴っているものが非常に多いということから,その鑑別が一番重要です.まず,X線造影でニッシェが出た時,どう鑑別をするかということについてですが,この写真では胃体部の上部にニッシェがありますが,これについて説明をお願いします(図1a,b).

演習 心電図演習

43歳の女性(保険外交員)が,過労時に胸部から背部への痛みを訴えて,来院した.

著者: 石村孝夫

ページ範囲:P.307 - P.310

 既往歴 特記するものなし.喫煙歴なし.
 家族歴 父:64歳で脳卒中で死亡,母:66歳で心筋梗塞で死亡.

講座 図解病態のしくみ 内分泌代謝疾患・13

糖尿病の慢性合併症

著者: 岩本安彦 ,   吉岡成人 ,   松田文子 ,   葛谷健

ページ範囲:P.314 - P.323

 糖尿病患者では長い経過中に種々の合併症,併発症が起こり,頻度,重症度,特異性に差はあるものの,病変はほとんど全身の各臓器に出現しうる.表1に糖尿病性合併症と糖尿病に必ずしも特有ではないが比較的併発しやすい疾患を列挙した.これらのうち糖尿病性網膜症,糖尿病性腎症,糖尿病性神経障害は高頻度にみられ,糖尿病性トリオパチー(diabetic triopathy)と総称される.糖尿病性慢性合併症の基本的病変は血管障害ということもできる.障害の起こる血管により細小血管症(microangiopathy)と動脈硬化症(大血管症macroangiopathy)に分けられるが,前者が糖尿病に特有の病変と考えられており,糖尿病性網膜症と糖尿病性腎症はその代表的なものである.動脈硬化症には心血管障害,脳血管障害,末梢動脈疾患などが含まれ,糖尿病患者に多く,予後や死因と関連して重要であるが糖尿病に特有のものではない.
 本稿では糖尿病患者にみられる慢性合併症のうち,糖尿病性トリオパチーと,糖尿病性壊疽について解説する.

内科診療における心身医学的アプローチ

循環器疾患(2)—不整脈,虚血性心疾患

著者: 前田聰 ,   伊藤昭男

ページ範囲:P.324 - P.329

 心身医学的アプローチとは,心身両面よりの総合的なアプローチという意味である.疾患の発症や経過には,患者の性格,心理的特性,行動・生活様式,心理社会的環境,負荷となる情動ストレスなどの要因が関与しうるが,その状況を総合的に評価して,患者を診断し治療しようとする認識方法とその実践のことである.

救急 図解・救命救急治療

救急薬剤の使用法とセットアップ

著者: 黒川顕

ページ範囲:P.346 - P.349

 救急医療で扱う患者は,外傷や熱傷,中毒,種々の内因性疾患など多岐にわたる.これらの患者の初期救急医療に用いられる薬剤は,原因疾患に応じて種々あるが,実際に救急薬剤として用いられるものは,原因が異なっても病態がほぼ同じであるため,共通する部分も多い.そこで救急疾患のうち,ことに緊急度の高い病態である心肺停止,ショック,頭蓋内圧亢進,そして特殊なものとして嫌気性感染症をとりあげ,主に筆者らの救命救急センターで日常用いている薬剤の使用法とセットアップについて述べる.

MRIの臨床【新連載】

MR診断に関する基本的事項

著者: 鳥塚莞爾

ページ範囲:P.350 - P.352

 MR画像は,強力な磁場中の人体中の原子とラジオ波の相互作用に基づく画像であり,X線検査のような放射線被曝の心配がなく,現在,主として水素原子による画像が作成されている.ピクセル強度はX線CTでは物質の電子密度を反映するが,MRでは水素原子核の化学的環境,すなわち,T1,T2で表される緩和時間によって修飾された水素原子核の密度である.MR信号エネルギーは,X線CTで用いられる光子エネルギーに比べて桁違いに小さい.このことは,MR検査の無侵襲性を示すと同時に,この測定法の難しさを示している.しかし,血管障害,腫瘍,代謝異常,変性疾患などMRの応用範囲はX線CTより広く,これらの疾患ではX線CTよりも優れた診断が期待できる.ここではMR診断に必要な基本的事項について概説する.

症例から学ぶ抗生物質の使い方

感染性下痢のマネージメント

著者: 北原光夫

ページ範囲:P.344 - P.345

 症例 58歳男性.5日前に家族と一緒に刺身を食べた後,2日前より嘔気,下痢,発熱をみるようになった.下痢は1日に5〜6回で,性状は水様性でなく,緑黄色の不透明な下痢便であった.血便は認めなかった.またテネスムスもないといっている.発熱は38〜39℃と持続しており,嘔気も伴っているので外来を訪れた.腹部所見は,膀部に圧痛があるが,腹部は軟らかく,腸の音も正常であった.しかし,不安感がつよく入院となる.5日前の食事以外はよく熱を通した食事であった.他の家族には同様な訴えはない.

循環器疾患診療メモ

心機能の評価法

著者: 高尾信廣 ,   山科章

ページ範囲:P.354 - P.356

 心臓のポンプ機能を示す心機能の評価法にはこれまでいろいろなものが考案されてきた.ここでは主に臨床的によく使用されるものについて考えてみる.臨床的な心機能評価法は次の3種類に大別される.一つは運動耐容能にて心臓予備力を推定する方法,二つめはポンプ機能を血行動態として評価する方法,最後は形態変化から壁運動異常,駆出率などを測定し評価する方法である.以下前二者の代表的方法による分類について説明する.

新薬情報

カルフェニール—一般名:ロベンザリットニナトリウム—慢性関節リウマチ治療剤

著者: 清川重人 ,   水島裕

ページ範囲:P.340 - P.342

概略
 従来,慢性関節リウマチ(RA)の薬物治療は,即効性の抗炎症剤(非ステロイド性抗炎症剤など)と遅効性の抗リウマチ剤(金製剤,D-ペニシラミンなど)に大別されている.遅効性抗リウマチ剤は寛解導入剤とも呼ばれ,治療効果には優れる反面,重篤な副作用の出現も少なからずみられ,一般臨床医家にとって必ずしも処方しやすい薬剤とは言い難い.
 ロベンザリットニナトリウムは,わが国ではじめて開発された免疫調節作用を有する遅効性抗リウマチ剤である.効果は比較的マイルドであるが,重篤な副作用はみられていないことから,長期投薬が不可避である本疾患を治療する上で本剤は期待のもてる薬剤だと思われる.

一冊の本

「フォークナー短編集」—龍口 直太郎訳,新潮文庫

著者: 長井苑子

ページ範囲:P.353 - P.353

 大学なる所に籍をおいて6年目.私の一週間は,ちっぽけな京都盆地を車であちこちの診療所,当直室を回ってめまぐるしく過ぎていく.合間の時間を有効に大学での臨床と主に臨床研究にあてる.この時間がもっと欲しいのだが,大学だけではとても食べていけないことと,加えてもっとムダ遣いをしたいという欲望がらみの生活パターンである.
 夏の京都は,8月末になっても酷暑の日もあり,西日の当直室は居心地よいものではない.夕方,陽がやわらいで旧街道筋に並ぶ新旧とりまぜての店々の灯がともり出す頃,行きかう人々の姿も多くなる.当直室を抜け出して私もその一人に加わり,小さな本屋の棚に並ぶ本をひとしきり眺めることにしている.今日はフォークナー短編集を買った.ショルダーバッグに放りこんで街道筋へ出て,この界隈で一番古ぼけた佗しそうな食堂を選んで入る.小さな風鈴が褪色しきった趣の店内に涼やかにひびき,その音とは対照的に太い声のおばさんが「おこしやす」と現れる.隅っこの机に坐って注文をすませ,時折の蚊の来襲に気を取られつつ,フォークナー短編集をとり出した.この本には,1920〜30年代のアメリカ南部の人々のクラーイ8編の話が描かれている.アンクルトムの小屋からアラバマ物語(モッキングバードを殺すこと)などでおなじみの,白人と黒人,インディアンなどの人種をめぐる問題が,今も尚,某国の首相がいみじくも指摘して物議をかもしたような生活全般のレベルの低さの中で荒削りなままに息づいている.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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