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今月の主題 炎症性腸疾患とその周辺—診断と治療 概念・分類と問題点
炎症性腸疾患と発癌
著者: 小西文雄1 武藤徹一郎2 阿川千一郎2 森岡恭彦2
所属機関: 1自治医科大学・消化器一般外科 2東京大学医学部・第1外科
ページ範囲:P.208 - P.209
文献購入ページに移動炎症性腸疾患のなかでも代表的な疾患である潰瘍性大腸炎においては,大腸癌発生のriskが高いとされている.欧米諸国に比較して,日本では潰瘍性大腸炎に癌が発生した症例の報告は少なく,現在まで30例あまりが報告されているのみである.しかし,日本でも長期間経過した潰瘍性大腸炎の症例が増加する傾向があるので癌発生例も増加することが十分考えられる.従って,どのような症例に癌発生の頻度が高いか,また,癌の早期発見を行うために,どのように追跡検査を行ったらよいか,などについて理解しておく必要がある.
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