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今月の主題 炎症性腸疾患とその周辺—診断と治療 概念・分類と問題点
炎症性腸疾患と腸管外病変
著者: 成澤林太郎1 富澤峰雄1
所属機関: 1新潟大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.210 - P.211
文献購入ページに移動 炎症性腸疾患およびその関連疾患(表)は多彩であり,同時に腸管外病変も多臓器にわたり,さまざまな病像を呈することが知られている.著者らは多岐にわたる腸管外病変を腸管病変との関連において,以下のように4つに分類して考えている.
1)腸の炎症と同様の機序によって起こると考えられ,全身性疾患の一部分症として表われるもの.腸病変の活動性と腸管外病変の消長にしばしば相関が認められる.(例:潰瘍性大腸炎の関節炎) 2)腸病変(特に小腸病変)があるため二次的に生ずるもの.腸病変の活動性,範囲,部位などにより影響をうける.(例:Crohn病の栄養障害) 3)腸病変との間に特異性は認められないが,炎症性腸疾患に合併してくるもの.(例:貧血) 4)腸病変の原因となり得る基礎疾患.(例:虚血性大腸炎の動脈硬化症)
1)腸の炎症と同様の機序によって起こると考えられ,全身性疾患の一部分症として表われるもの.腸病変の活動性と腸管外病変の消長にしばしば相関が認められる.(例:潰瘍性大腸炎の関節炎) 2)腸病変(特に小腸病変)があるため二次的に生ずるもの.腸病変の活動性,範囲,部位などにより影響をうける.(例:Crohn病の栄養障害) 3)腸病変との間に特異性は認められないが,炎症性腸疾患に合併してくるもの.(例:貧血) 4)腸病変の原因となり得る基礎疾患.(例:虚血性大腸炎の動脈硬化症)
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