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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻2号

1987年02月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患とその周辺—診断と治療 診断

Cobblestone像—典型的なX線像・内視鏡像

著者: 長廻紘1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター・消化器内科

ページ範囲:P.236 - P.238

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 Cobblestoneは敷石,丸石とも訳され,ヨーロッパの古い街路に今でも残っている石を,密にしかし一つ一つは離して敷きつめてできた石舗の,その石のことをいう.Crohn病のある時期の所見がcobblestoneを敷きつめた道に類似している所からcobblestone像とよばれる.
 医学用語にはcobblestoneの他にもgargoyle様顔貌など,日本人にはピンと来ないヨーロッパの事物に由来する言葉が多いが,別に酷似しているわけではなく,印象が似ている程度のことが多い.Crohn病におけるcobblestone像は縦走潰瘍の多発,粘膜の盛り上り(主として粘膜下層の膨張)およびfissuring ulcersの組合せによって生じ,子細に較べると道路とは余り似ていない.むしろ街路のcobblestoneにこだわると混乱を起こしかねない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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