文献詳細
文献概要
今月の主題 炎症性腸疾患とその周辺—診断と治療 診断
肉芽腫とは,乾酪化とは
著者: 渡辺英伸1
所属機関: 1新潟大学医学部・第1病理
ページ範囲:P.242 - P.243
文献購入ページに移動肉芽腫granulomaとは
Virchowは"肉芽腫"を肉芽組織からなる腫瘤ないし腫瘍と言う意味で用いた.今日でも,肉芽腫と言う用語は,(1)普通の肉芽組織から形成される腫瘤や限局性の慢性炎症細胞(マクロファージ,リンパ球,形質細胞,好酸球など)の集合に対して用いられる場合と,(2)成熟型単核食細胞(マクロファージ,類上皮細胞および巨細胞)の限局性集合巣に対して用いられる場合とがある.
前者の代表的なものに,膿原性肉芽腫granuloma pyogenicum(=末梢血管拡張性肉芽腫granuloma teleangiectacum)がある.これは今日では"肉芽組織型血管腫hemangioma of granulation-tissue typeとも呼ばれるようになった.そして近年ではこのような病態に対して,"肉芽腫"と言う用語を用いまいとする傾向にある.
Virchowは"肉芽腫"を肉芽組織からなる腫瘤ないし腫瘍と言う意味で用いた.今日でも,肉芽腫と言う用語は,(1)普通の肉芽組織から形成される腫瘤や限局性の慢性炎症細胞(マクロファージ,リンパ球,形質細胞,好酸球など)の集合に対して用いられる場合と,(2)成熟型単核食細胞(マクロファージ,類上皮細胞および巨細胞)の限局性集合巣に対して用いられる場合とがある.
前者の代表的なものに,膿原性肉芽腫granuloma pyogenicum(=末梢血管拡張性肉芽腫granuloma teleangiectacum)がある.これは今日では"肉芽組織型血管腫hemangioma of granulation-tissue typeとも呼ばれるようになった.そして近年ではこのような病態に対して,"肉芽腫"と言う用語を用いまいとする傾向にある.
掲載誌情報