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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻2号

1987年02月発行

文献概要

今月の主題 炎症性腸疾患とその周辺—診断と治療 診断

Simple ulcerとその鑑別診断

著者: 松川正明1 山田聡1 碓井芳樹1 根来孝1 韓東植1

所属機関: 1順天堂大学医学部・消化器内科

ページ範囲:P.244 - P.245

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 いわゆるsimple ulcerには,Behçet病に併発した回盲部の潰瘍性病変と非特異性の潰瘍性病変がある.これらの病変は,肉眼的にも組織学的にも鑑別が困難である.これらの鑑別は全身性疾患であるBehçet病に特有な併発病変(口腔粘膜のアフタ性潰瘍・外陰部潰瘍・ブドウ膜炎など)の有無によって行われる.
 自験例ではいわゆるsimple ulcerは16例で,Behçet病に併発した潰瘍は6例,非特異性潰瘍は10例であった.自験例でも,全身症状がなく非特異性潰瘍とした例でも,後日特有な併発病変が出現したためBehçet病としたものがあった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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