文献詳細
今月の主題 炎症性腸疾患とその周辺—診断と治療
治療
潰瘍性大腸炎の内科的療法
著者: 北野厚生1 小林絢三1 大川清孝 押谷伸英 小畠昭重 吉安克仁郎 橋村秀親 日置正人 松本誉之
所属機関: 1大阪市立大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.248 - P.249
文献概要
したがって,その治療法は病因,病態を基盤としたものではなく,多分に経験に基づいた傾向が強い.さらに,本症に対する治療方針を立てる際に常に考慮すべきことは,そのUCが臨床的にどの位置にあるかである.すなわち,病期がどのstageにあるのか,罹患範囲は,初回発症か再燃か,さらに注腸造影,大腸内視鏡像において潰瘍の性質はどのようなものであるか……等々を整理して初めて治療方針が樹立されるのである.
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