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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻2号

1987年02月発行

文献概要

カラーグラフ リンパ節疾患の臨床病理

皮膚病性リンパ節炎

著者: 新井栄一1 片山勲1

所属機関: 1埼玉医科大学・第1病理

ページ範囲:P.293 - P.296

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 皮膚疾患に伴うリンパ節の病態の中で最も代表的で重要なものが皮膚病性リンパ節炎である.皮膚病性リンパ節炎は,種々の皮膚疾患,ことに全身性の慢性皮膚疾患に伴って表在性リンパ節の腫脹をきたす反応性の疾患である.この疾患を紹介し,リンパ節の組織病理鑑別上重要である菌状息肉症(mycosis fungoides,以下MFと略す)とセザリー症候群(Sézary syndrome,以下SSと略す)についても言及することが本稿の目的である.
 皮膚病性リンパ節炎という名称からは,すべての皮膚病変に起こりうるリンパ節変化像であるかのごとき印象を受けやすいが,厳密には上記のとおり,慢性炎症性の皮膚疾患の場合のみを指している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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