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心筋梗塞の治療をどうするか
著者: 石村孝夫1 山口徹2 外山雅章3 五十嵐正男4
所属機関: 1北野病院・循環器内科 2三井記念病院・循環器センター内科 3亀田総合病院・胸部心臓血管外科 4聖路加国際病院・内科
ページ範囲:P.330 - P.339
文献購入ページに移動五十嵐 今回は心筋梗塞の治療についての話ですが,その目的は少なくとも2つある.1つは死亡,ことに急死を防ぐことであり,もう1つは心機能の保全,つまりいかに心機能低下を防ぐか,この2つが急性心筋梗塞の治療の目的だろうと思います.
患者が入って来る,とにかく苦しいものですから,まずモルフィンの静注で苦痛をとってあげるのが一番よいと思います.その次は心機能を保全するために,とにかく虚血心筋を救おうとする努力をするわけです.そのためには血管拡張剤をやり,できたらβ遮断剤をやり,しかもその上に今度は血栓融解剤をintracoronaryに,あるいは全身的に投与する.それに続いて合併症の治療が待っているわけです.これは不整脈に対する治療であり,もう1つはポンプ失調に対する治療になるわけです.
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