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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻2号

1987年02月発行

文献概要

MRIの臨床【新連載】

MR診断に関する基本的事項

著者: 鳥塚莞爾1

所属機関: 1福井医科大学

ページ範囲:P.350 - P.352

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 MR画像は,強力な磁場中の人体中の原子とラジオ波の相互作用に基づく画像であり,X線検査のような放射線被曝の心配がなく,現在,主として水素原子による画像が作成されている.ピクセル強度はX線CTでは物質の電子密度を反映するが,MRでは水素原子核の化学的環境,すなわち,T1,T2で表される緩和時間によって修飾された水素原子核の密度である.MR信号エネルギーは,X線CTで用いられる光子エネルギーに比べて桁違いに小さい.このことは,MR検査の無侵襲性を示すと同時に,この測定法の難しさを示している.しかし,血管障害,腫瘍,代謝異常,変性疾患などMRの応用範囲はX線CTより広く,これらの疾患ではX線CTよりも優れた診断が期待できる.ここではMR診断に必要な基本的事項について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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