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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻3号

1987年03月発行

文献概要

今月の主題 甲状腺疾患—up-to-date 甲状腺疾患へのアプローチ

甲状腺に腫瘤が触れるとき

著者: 藤本𠮷秀1

所属機関: 1東京女子医科大学・内分泌疾患総合医療センター外科

ページ範囲:P.372 - P.375

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甲状腺腫瘤の多くは医師が触診でみつける
 1)甲状腺腫
 甲状腺に大きい腫瘤ができると外から見えるところであるので,自分で気づいたり家族や友人が気づいて,それを主訴として医師を訪れる.そうした患者が主訴とする甲状腺腫瘤は,だいたい直径が3〜4cmはある.胸腔内あるいは腹腔内に生じる腫瘤に比べると,まだしも甲状腺の腫瘤は見つかり易いほうであるが,できることなら,とくに甲状腺癌はもう少し小さいうちに見つけ出して処置したいものである.
 甲状腺腫瘤の大部分のものがほとんど症状を出さない.医師が外来を訪れる患者について,ルーチン検査の1つとして甲状腺の触診を行うと,甲状腺に腫瘤を有する患者がかなり多くみつかる.筆者らのところに紹介されてくる患者の多くは,このようにして医師によって発見されたものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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