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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻3号

1987年03月発行

文献概要

今月の主題 甲状腺疾患—up-to-date 甲状腺疾患の画像診断

radionuclide検査

著者: 笠木寛治1 小西淳二1

所属機関: 1京都大学医学部・核医学科

ページ範囲:P.410 - P.414

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 甲状腺は血中の無機ヨードを選択的に取り込み,これを有機化して甲状腺ホルモンを合成し,分泌している.したがって放射性ヨードを用いることにより,甲状腺内におけるヨード代謝の状態を観察することができる他,甲状腺内に集積した放射能を検出することにより,甲状腺の像を得ることが可能である.前者は主として甲状腺ヨード摂取率として甲状腺機能異常の診断に応用され,後者は甲状腺シンチグラフィーとして甲状腺の形,大きさ,位置異常,甲状腺内のヨードの分布状態に関する情報を提供し,甲状腺疾患の画像診断に応用されている.
 このような放射性ヨードとしてわが国では1952年より131Iが用いられてきたが,最近では被曝線量のより低い123Iまたは99mTcO4-99mTc-過テクネチウム酸塩)の使用が推奨されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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