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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻3号

1987年03月発行

文献概要

今月の主題 甲状腺疾患—up-to-date トピックス

新生児の甲状腺疾患

著者: 中島博徳1

所属機関: 1千葉大学医学部・小児科

ページ範囲:P.460 - P.463

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胎児期および新生児期の甲状腺機能
 ヒト胎児甲状腺は胎生70日ですでに甲状腺ホルモン合成可能であり,下垂体甲状腺系の機能は胎生中期に確立される.新生児血中TSHは出生直後急激に上昇するが,24時間まで急激に,それ以後は徐々に下降し,T4,T3はTRHに反応して24時間でピークを示し,その後徐々に下降する.いずれも生後5日目ごろまでにはおおむね成人正常値を示すようになる.後述のスクリーニングのための新生児採血の生後5〜7日ではすでに十分安定した状態である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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