文献詳細
循環器疾患診療メモ
文献概要
1966年,Dessertenneは心電図上,心室波形の極性が漸次変化してゆき,あたかも結び目を作りながら捻れてゆくように見える頻拍性心室性不整脈の特殊型をTorsades de pointes(以下TDP)と命名し報告した.最近注目を集めるようになってきてはいるが,本不整脈はいまだ疾患概念として確立されておらずその適切な定義もないため,心室細動あるいは心室性頻拍症と誤って診断され,適切な治療がなされていない場合が稀ではない.異型心室性頻拍症とも呼ばれ心電図所見にて特殊な形態を示す本不整脈について解説する.
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