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文献概要
今月の主題 呼吸不全とその管理 呼吸不全の臨床診断
肺機能検査—実施上の工夫と解釈
著者: 佐々木孝夫1
所属機関: 1鳥取大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.590 - P.592
文献購入ページに移動 呼吸不全の臨床診断にあたって,たとえば呼吸困難が訴えられれば,理学所見を参考にし,まず,①呼吸不全があるのではないかと疑い,次に,実際,②呼吸不全にあるかどうかを確認し,もし,呼吸不全があれば,③それをきたしている病態生理を知りたくなり,最終的に,④原因疾患は何かという診断プロセスがある。
このプロセスのうち,②および③のレベルの検査は呼吸機能検査が主となる.①のレベルでも,呼吸機能検査がからんでくる.なぜならば,呼吸不全の場合,呼吸困難は必発であるが,呼吸困難,即,呼吸不全を意味せず,その鑑別に呼吸機能検査がおおいに役立つ.Campbell & Guz1)は,たとえば気管支喘息での呼吸困難の知覚要素を,表1のごとく末梢神経学的に分析している.これらの原因因子をときほぐすのに,やはり呼吸機能検査が必要なのである.
このプロセスのうち,②および③のレベルの検査は呼吸機能検査が主となる.①のレベルでも,呼吸機能検査がからんでくる.なぜならば,呼吸不全の場合,呼吸困難は必発であるが,呼吸困難,即,呼吸不全を意味せず,その鑑別に呼吸機能検査がおおいに役立つ.Campbell & Guz1)は,たとえば気管支喘息での呼吸困難の知覚要素を,表1のごとく末梢神経学的に分析している.これらの原因因子をときほぐすのに,やはり呼吸機能検査が必要なのである.
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