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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻4号

1987年04月発行

今月の主題 呼吸不全とその管理

呼吸不全のリハビリテーション

運動療法

著者: 長坂行雄1

所属機関: 1近畿大学医学部・第4内科

ページ範囲:P.656 - P.657

文献概要

運動療法の意義
 慢性呼吸不全の患者の安定期では,安静時には呼吸困難がないが,労作によって呼吸困難となる状態が続く.このため,家事,通勤などの家庭生活,社会生活が困難となる.運動療法では,このような日常生活中の動作における呼吸訓練を行って,日常活動(ADL)の拡大と改善をはかる.慢性呼吸不全患者の日常生活では,最も活動の支障となるのが歩行である.したがって,歩行時の呼吸訓練が運動療法の主体となる.
 運動療法には,エルゴメーターを使った下肢,あるいは上肢の運動も試みられている.それぞれ実際に行った運動の効率と持久力は改善するが,歩行運動にはあまり有効でない.別項で解説される呼吸筋強化訓練法は併用するとよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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