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今月の主題 呼吸不全とその管理 呼吸不全のリハビリテーション
呼吸不全急性増悪の予防と対策
著者: 稲冨恵子1
所属機関: 1順天堂大学医学部・呼吸器内科
ページ範囲:P.664 - P.665
文献購入ページに移動 慢性呼吸不全をきたす基礎疾患は,慢性閉塞性肺疾患,肺線維症(びまん性間質性肺炎),肺結核ならびにその後遺症,肺癌,その他である.昭和61年度に実施された厚生省特定疾患,呼吸不全調査研究班治療分科会によるアンケート調査では,慢性呼吸不全のため在宅酸素療法を行っている患者数は1,900人を上回る数となっており,慢性閉塞性肺疾患症例がその44.6%,肺結核後遺症症例が32.4%,肺線維症症例が7.5%の順となっている.基礎疾患が安定している時期におけるこれらの慢性呼吸不全症例にみられる急性増悪の主たる誘因は各種の肺感染症であり,その予防のためには,患者本人および家族への教育指導も必要である.
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