文献詳細
文献概要
症例から学ぶ抗生物質の使い方
嫌気性菌による呼吸器感染症
著者: 高橋幸則1 北原光夫1
所属機関: 1東京都済生会中央病院・内科
ページ範囲:P.742 - P.743
文献購入ページに移動症例 58歳,男性.38歳時に糖尿病の診断をうけて以来,インシュリンによる治療をうけていた(インスラタード20U,食事1,800 kcal).しかし,糖尿病の治療はうまくいっておらず,口渇をいやすためにビールを1日7〜8本飲むようになった.また,歯槽膿漏も出現してきたが放置されていた.昭和61年12月初めに発熱を認め,左胸痛が出現したので約1週後に入院となる。咳嗽は著明ではなかった.
入院時には,左側胸部と背部に呼吸音の減弱と声音振盪の消失があった.胸部X線にて左胸水の貯留を認めた(約2l).
入院時には,左側胸部と背部に呼吸音の減弱と声音振盪の消失があった.胸部X線にて左胸水の貯留を認めた(約2l).
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