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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻4号

1987年04月発行

文献概要

新薬情報

リドーラ錠〔スミスクライン藤沢〕—一般名:オーラノフィン—慢性関節リウマチ治療剤

著者: 清川重人1 水島裕1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学・第1内科

ページ範囲:P.748 - P.749

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概略
 慢性関節リウマチ(RA)の薬物療法は,即効性の抗炎症剤と遅効性の寛解導入剤に大別されている.金製剤は関節の骨破壊性病変の進展を遅らせることが示され,RAの自然経過を抑える可能性が考えられている寛解導入剤である.しかし,これまで金療法に使用されている注射金剤は筋注投与であること,副作用が多いこと,ときに思わぬ重篤な副作用の発症をみることなどの難点がある.
 Smith Kline & French社は,経口投与が可能でかつ抗炎症作用を有する金化合物を探索し,1969年,毒性が少なく強力な抗関節炎作用をもつリドーラ(Ridaura)を見出した.リドーラは各種臨床試験より,注射金剤に比し有効性は変わらず,安全性に優れていることが認められている.注射金剤の適応は非ステロイド性抗炎症剤や理学療法などでコントロールできない進行性の活動性RAとされてきたが,リドーラによりRA発症早期から寛解導入療法が安全に行えるのではないかと期待されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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