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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻5号

1987年05月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な救急治療 症状を中心とした救急治療

意識障害

著者: 西出和幸1

所属機関: 1大阪府立病院・救急医療専門診療科

ページ範囲:P.776 - P.777

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基本的な考え方および注意点
 意識障害は救急医療の代表的な主訴の一つである.近年CT検査の普及によりその診断は容易となってきたが,CT検査で異常の認められない疾患や,また頭蓋内に病変をもたない原因疾患も数多い.従って「意識障害≒頭蓋内病変→CT検査」のような単純な思考では診断は困難である.また重症例では診断に平行して治療を関始することも重要である.この稿ではそれらの要点について第一線での診療を重視して略述する.
 まず初診時には,①診断に優先する治療法は何か?②頭蓋内病変か?③頭蓋内病変ならばその性質と局在は?④代謝・炎症性疾患では?⑤CT検査は有効か?⑥疾病か外傷か?(社会医学的必要性)⑦速やかに治療可能な疾患か?⑧手術適応は?専門医への紹介は?⑨単独の疾患・病態か?などについて留意する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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