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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻5号

1987年05月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な救急治療 症状を中心とした救急治療

失神

著者: 上山昌史1 澤田祐介1

所属機関: 1鹿児島大学医学部附属病院・救急部

ページ範囲:P.786 - P.788

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基本的な考え方
 失神とは一過性の意識消失発作を意味し,脳循環において組織代謝に必要な酸素あるいは基質が不足した際に出現する.意識維持に必要な脳血流量は約20ml/100gbrain/minと考えられているが1),脳血流量低下のほか低酸素血症や低血糖も失神発作の原因となる.
 失神発作を主訴に来院した患者の治療においては以下の2点が重要である.第一は初診時において生命を脅かす基礎疾患(低血糖・hypovolemicshock,重症不整脈など)を見落とさず,適切な救急処置を講ずることであり,第二は突然死の危険性をもつhigh risk groupを抽出して診断治療を行うことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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