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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻5号

1987年05月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な救急治療 症状を中心とした救急治療

下痢

著者: 谷村仲一1

所属機関: 1京都第二赤十字病院・救命救急センター内科

ページ範囲:P.814 - P.816

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基本的な考え方
 下痢はその発症形式と経過から,一カ月以上続くような慢性下痢と急性下痢に分けられるが,救急治療の対象となるのは後者の急性下痢である.また下痢は器質的原因疾患の有無から器質的下痢と機能的下痢に分類できるが,急性下痢の大部分は器質的下痢であり,急性腸炎の概念に含まれる.なかでも細菌やウイルスの感染による感染性腸炎が最も多い.この急性下痢の救急診療においては対症療法としての水と電解質の補充が治療上重要となるが,容易に脱水状態に陥りやすい幼児や老人においては循環不全の重症度をチェックする必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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