文献詳細
文献概要
今月の主題 内科医に必要な救急治療 おもな救急疾患とその治療
喘息
著者: 山内教宏1
所属機関: 1鳥取大学医学部附属病院・救急部
ページ範囲:P.848 - P.849
文献購入ページに移動 気管支喘息は,①気管支平滑筋の収縮,②気道分泌の亢進と粘液栓の形成,③気管支粘膜の浮腫と腫脹により,発作性の呼吸困難,喘鳴,咳嗽,喀痰などの症状をきたす疾患である.喘息発作の重篤度は自・他覚症状,血液ガス所見,薬物に対する反応性などから表のごとく分類される1).また,その誘因としては,①アレルギー反応(アレルゲンの吸入や摂取),②気道感染,刺激性ガスの吸入,運動や心理的な刺激などがある.
喘息発作は夜間,特に明け方に多いことから,頻度の多い救急疾患の1つで,われわれの施設でも全救急患者の約8%を占めている.喘息患者の多く(94%)は帰宅可能な一次救急患者であるが,入院治療が必要な二次救急患者も5%,救命救急処置が必要な三次救急患者も1%ある.
喘息発作は夜間,特に明け方に多いことから,頻度の多い救急疾患の1つで,われわれの施設でも全救急患者の約8%を占めている.喘息患者の多く(94%)は帰宅可能な一次救急患者であるが,入院治療が必要な二次救急患者も5%,救命救急処置が必要な三次救急患者も1%ある.
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