文献詳細
文献概要
今月の主題 内科医に必要な救急治療 おもな救急疾患とその治療
糖尿病性昏睡
著者: 田口治義1 大谷美奈子1
所属機関: 1広島大学医学部附属病院・救急部・集中治療部
ページ範囲:P.862 - P.863
文献購入ページに移動基本的な考え方
いかなる病態もその原因を明確にして,それを取り除くことが治療の基本である.しかし意識障害患者が運び込まれた時は,気道確保などの救命処置が優先される必要がある.同時に鑑別診断を実施し,糖尿病性昏睡と診断されれば,病態別に適切な治療を開始する.糖尿病性昏睡には表に示すような病態があるが,他の合併症に起因する昏睡(脳血管障害,肝性,尿毒性など)の存在も念頭におかなければならない.
いかなる病態もその原因を明確にして,それを取り除くことが治療の基本である.しかし意識障害患者が運び込まれた時は,気道確保などの救命処置が優先される必要がある.同時に鑑別診断を実施し,糖尿病性昏睡と診断されれば,病態別に適切な治療を開始する.糖尿病性昏睡には表に示すような病態があるが,他の合併症に起因する昏睡(脳血管障害,肝性,尿毒性など)の存在も念頭におかなければならない.
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