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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻5号

1987年05月発行

文献概要

今月の主題 内科医に必要な救急治療 おもな救急疾患とその治療

食中毒

著者: 山本保博1

所属機関: 1日本医科大学・救命救急センター

ページ範囲:P.866 - P.867

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 食物に付着し増殖した細菌により,あるいは細菌の産生毒素を食物とともに摂取することで発症する急性胃腸炎や麻痺性神経疾患をいう.飲食店,学校,事業所などで集団発生し,年間3〜4万人前後とされている.また輸入感染症として腸炎ビブリオも増加傾向にある.診断は発熱,嘔吐,腹痛,下痢で発症するが,小児では脱水を合併しやすく重篤になりやすい1).治療方針は絶食とし,回復とともに流動食から開始する.脱水・電解質異常に対しては十分な水分・電解質量を点摘静注する.下痢が激しいときは注意する.抗生物質投与は起因菌の分離同定を待って行うことが望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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