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文献概要
今月の主題 内科医に必要な救急治療 おもな救急疾患とその治療
熱射病
著者: 八幡孝平1 吉岡敏治1 杉本侃1
所属機関: 1大阪大学医学部付属病院・特殊救急部
ページ範囲:P.876 - P.877
文献購入ページに移動これに対して熱射病は視床下部の体温調節中枢や汗腺の機能も衰退した最重症の病態である.昏睡状態で発汗は減少し,体温は上昇し続け,40℃を越える.体温が高いほど死亡率は高く,高熱により細胞・組織が障害され,さまざまな合併症や後遺症が認められる.熱射病は早期診断と早期治療が極めて重要でかつ全身管理の必要な重篤な病態である.
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