文献詳細
文献概要
今月の主題 内科医に必要な救急治療 おもな救急疾患とその治療
外傷患者の治療
著者: 加来信雄1
所属機関: 1久留米大学医学部・救命救急センター
ページ範囲:P.878 - P.880
文献購入ページに移動基本的な考え方
外傷患者を治療するに当たり,1)生命に及ぼす緊急度,2)生体に及ぼす重篤度について考慮しなければならない.緊急度には,緊急処置をしなければ数分以内に死亡するもの,数時間以内に死亡するものがあり,前者は緊張性気胸,後者は肝損傷がモデルになる.これを重篤度からみると,前者はタイミングよく胸腔ドレナージが施行されれば後日に問題を残すことはないが,後者は術後に肝不全が起こり血漿交換をしなければならなくなったりする.つまり,外傷患者に対する緊急度および重篤度の判断は外傷患者の初療において最も重要である.
外傷患者を治療するに当たり,1)生命に及ぼす緊急度,2)生体に及ぼす重篤度について考慮しなければならない.緊急度には,緊急処置をしなければ数分以内に死亡するもの,数時間以内に死亡するものがあり,前者は緊張性気胸,後者は肝損傷がモデルになる.これを重篤度からみると,前者はタイミングよく胸腔ドレナージが施行されれば後日に問題を残すことはないが,後者は術後に肝不全が起こり血漿交換をしなければならなくなったりする.つまり,外傷患者に対する緊急度および重篤度の判断は外傷患者の初療において最も重要である.
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