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カラーグラフ 皮膚病変のみかたとらえ方
全身性エリテマトーデスにみられる皮膚血管病変
著者: 石川英一1 石川治1
所属機関: 1群馬大学医学部・皮膚科
ページ範囲:P.896 - P.897
文献購入ページに移動 皮膚血管病変の診断学的意義 全身性エリテマトーデス(以下SLE)の重症例をどのような基準で判定するかにはさまざまな見解があると思われるが,中枢神経,呼吸器,消化器などの内臓血管病変を合併したSLEが重症例であることは異論のないところであろう.
当科SLE患者のうち,記載十分な43例を統計学的に解析した結果,内臓血管病変を有する患者群では,持たない群に比し皮膚血管病変の発生頻度が有意に高かった.すなわち,医師が本症患者の皮膚血管病変の臨床を熟知することはSLEの重症例を考える際に大いに参考となると思われる.
当科SLE患者のうち,記載十分な43例を統計学的に解析した結果,内臓血管病変を有する患者群では,持たない群に比し皮膚血管病変の発生頻度が有意に高かった.すなわち,医師が本症患者の皮膚血管病変の臨床を熟知することはSLEの重症例を考える際に大いに参考となると思われる.
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