文献詳細
文献概要
今月の主題 循環器疾患の画像診断 方法
大血管造影法
著者: 門間和夫1
所属機関: 1東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所・小児科
ページ範囲:P.1006 - P.1009
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心臓と大血管の造影は1930年台に始まり,1940年台から1950年台にかけての心臓血管外科の発達と歩調を合わせて,広く行われるに至った.心臓と大血管の造影検査は心臓カテーテル検査法と組み合わせて行われ,1960年台ないし1970年台には心臓疾患と大血管疾患の診断上の最も信頼性の高い検査として,心臓血管疾患の手術前にはほぼ全例に実施されてきた.1980年頃より性能の良い断層心エコー図装置が出現し,ドプラ心エコー図で圧差の測定が可能になり,RI検査,MRI法などによる画像診断法が出現して,現在では造影検査はこれら非侵襲的検査でかなり代用されるようになった.
造影検査を他の非侵襲的検査と比較すると,次の点が特徴である.
心臓と大血管の造影は1930年台に始まり,1940年台から1950年台にかけての心臓血管外科の発達と歩調を合わせて,広く行われるに至った.心臓と大血管の造影検査は心臓カテーテル検査法と組み合わせて行われ,1960年台ないし1970年台には心臓疾患と大血管疾患の診断上の最も信頼性の高い検査として,心臓血管疾患の手術前にはほぼ全例に実施されてきた.1980年頃より性能の良い断層心エコー図装置が出現し,ドプラ心エコー図で圧差の測定が可能になり,RI検査,MRI法などによる画像診断法が出現して,現在では造影検査はこれら非侵襲的検査でかなり代用されるようになった.
造影検査を他の非侵襲的検査と比較すると,次の点が特徴である.
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