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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻7号

1987年07月発行

文献概要

今月の主題 肝・胆・膵疾患の画像診断 各検査法の進歩と限界 肝画像診断のすべて

血管造影検査

著者: 中塚春樹1 高島澄夫1

所属機関: 1大阪市立大学医学部・放射線科

ページ範囲:P.1170 - P.1174

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 肝疾患に対する血管造影の歴史は古く,種々の肝疾患の血管像が報告されており,その診断能の優れていることは広く認められている.ただ最近のUS, CTなどの非侵襲的な検査法の発達に伴い,血管造影の価値はやや低下したかのようにみられがちであるが,逆に肝腫瘤性病変の発見の機会の増加に伴い,血管造影の対象症例も増加し,それが読影力の一層の向上につながっている.さらに血管造影装置,技術の向上によりその精度も一層上昇しており,血管造影は現在もなお肝疾患の有力な検査法としての地位を占めている.とくに本邦では肝細胞癌の頻度が高いため,その検索のために血管造影も高頻度に行われ,正確な診断が要求される.
 本稿では,肝血管造影法の概略と造影所見,さらにはその長所,短所,pitfallなどについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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