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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻7号

1987年07月発行

文献概要

今月の主題 肝・胆・膵疾患の画像診断 各検査法の進歩と限界 胆・膵画像診断のすべて

RI検査—膵

著者: 山﨑統四郎1

所属機関: 1放射線医学総合研究所・臨床研究部臨床第1研究室

ページ範囲:P.1198 - P.1201

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 膵シンチグラフィは,一般に形態診断法として位置づけられており,現在のようにX線CT,超音波検査,MRIなどの有用な検査法が普及した時代には,必ずしも広く用いられる検査とはいい難い.しかし膵シンチグラフィは,膵局所の外分泌機能を反映したイメージングであるから,単なる形態診断法ではなく,膵臓の局所での代謝機能を表すものである.その結果として,腫瘍部が欠損として示されたり,炎症のために膵がまったく描出されないなどの所見が得られる.
 膵シンチグラフィが最近好まれなくなった1つの理由として,本検査に広く使われてきた75Seの物理半減期が120日とかなり長いことがあげられる.しかし,サイクロトロンの普及に伴い,物理半減期20分の11Cを標識したアミノ酸を利用した膵シンチグラフィが一部の施設では行えるようになってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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