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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻7号

1987年07月発行

文献概要

今月の主題 肝・胆・膵疾患の画像診断 疾患別による画像診断アプローチ

門脈圧亢進症の診断

著者: 中村仁信1 橋本勉1 沢田敏2

所属機関: 1大阪大学微生物病研究所・放射線科 2関西医科大学・放射線科

ページ範囲:P.1250 - P.1256

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 門脈圧亢進症は,門脈系の血行動態の異常のため門脈圧が上昇し,それに伴って多彩な病状を呈する症候群である.門脈圧は,健常人では100〜150mmH20であるのに対し,門脈圧亢進症では220mmH20以上に固定されている.門脈圧亢進症の原因となる疾患は,奥田らによれば1),頻度の高い順に肝硬変,特発性門脈圧亢進症,肝外門脈閉塞症などで,とくに肝硬変は全体の64%を占めている.本稿では,まず門脈圧亢進症に共通してみられる画像所見を述べ,次に各疾患の概略と画像の特徴を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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