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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻8号

1987年08月発行

今月の主題 膠原病診療の実際

診断へのアプローチ

強皮症

著者: 近藤啓文1

所属機関: 1北里大学医学部・内科

ページ範囲:P.1370 - P.1371

文献概要

 強皮症(全身性硬化症,PSS)は皮膚硬化を主症状とする全身性の結合組織疾患である.Raynaud現象を伴い,皮膚硬化が全身に及ぶ古典的典型例ではその診断は困難ではない.患者を一見するだけでも診断可能な疾患である.しかし,かかる症例は教室の集計でも40%以下にすぎず,皮膚硬化が手指に限局する型も少なくない.このような軽度の皮膚硬化の存在を見落とさないことが本症の診断のポイントである.すなわち,皮膚硬化が軽度の早期例やCREST症候群,あるいは他の膠原病とのオーバーラップ症候群例に診断が困難な症例が認められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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