文献詳細
今月の主題 膠原病診療の実際
診断へのアプローチ
文献概要
MCTDは1972年にSharp1)により提唱された疾患概念で,全身性エリテマトーデス(SLE),全身性強皮症(PSS)および多発性筋炎・皮膚筋炎(PM・DM)3疾患の臨床症状を部分的に重複し,かつ,抗nRNP抗体高値の血清学的特徴を示す疾患である.一方,SLE,PSS,PM・DM 3疾患間の重複は従来overlap症候群として扱われてきたもので,MCTDがクローズアップされるにつれoverlap症候群との関係が改めて問題とされてきた.
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