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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻8号

1987年08月発行

文献概要

救急 図解・救命救急治療

急性心筋梗塞の初期治療

著者: 田中啓治1

所属機関: 1日本医科大学・集中治療室

ページ範囲:P.1504 - P.1509

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 急性心筋梗塞の発症直後の死亡率はきわめて高く,死亡例の40〜75%は1時間以内に起こる突然死で,そのほとんどが心室細動によるという.また,梗塞範囲が左室心筋の40%をこえると心原性ショックに陥り,この死亡率は70〜90%にものぼる.したがって,発作早期に適切な治療を開始すれば,上記不整脈死を減じたり,梗塞壊死範囲を縮少せしめ,ポンプ不全の出現を未然に防ぐことも可能であると考えられる.
 かかる観点から,急性心筋梗塞の救急治療の原則は,一刻も早く患者をCCU(Coronary Care Unit)に収容し,厳重な監視下におくことである.図1に急性心筋梗塞の救急治療体系を示し,以下これにそって解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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