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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻8号

1987年08月発行

文献概要

循環器疾患診療メモ

肺うっ血のX線所見

著者: 高尾信廣1 山科章1

所属機関: 1聖路加国際病院・内科

ページ範囲:P.1518 - P.1519

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 肺うっ血の際にはいろいろな胸部X線上の所見が見られる.肺血流の読み方に関しては,以前に解説したので今回は省略し,その他の徴候について簡単に解説する.
 まず正常の肺胞およびその周囲の構造と肺うっ血に伴う肺内水分貯留の過程について述べる.正常の肺胞および周囲の構造を図1に示す.肺うっ血が進行するにつれ,図1の下段のようにまずリンパ流量が増加し,次いで間質液は次第に貯留し,やがて肺胞水腫へと発展する.図1のStage 1やStage 2のような比較的早期の肺うつ血を正確に安定して計測する臨床的方法はまだ確立していない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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