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文献詳細

雑誌文献

medicina24巻9号

1987年09月発行

文献概要

今月の主題 肝硬変と肝癌 肝癌の治療

肝細胞癌に対する治療法の選択

著者: 岡崎伸生1 吉野正曠1 吉田孝宣1

所属機関: 1国立がんセンター病院・内科

ページ範囲:P.1606 - P.1607

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 近年における肝細胞癌の診断と治療法の変貌は著しい.慢性肝炎や肝硬変症患者を超音波検査やCTを組み合わせて注意深く経過観察することにより,2cm以下の肝細胞癌も容易に診断することができるようになった.治療の面では,肝切除術,TAE療法,エタノール局所注入療法や放射線療法など,治療効果の明確な方法の改良や開発があった.
 しかし,肝細胞癌は肝硬変症の終末段階での合併症である場合も少なくないので,肝細胞癌の治療計画は,肝細胞癌の進行程度ばかりではなく,合併している肝硬変症の病態も評価した上で決めなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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