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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻1号

1988年01月発行

文献概要

今月の主題 白血病とリンパ腫

白血病・リンパ腫の発生

著者: 待井隆志1 木谷照夫1

所属機関: 1大阪大学微生物病研究所付属病院・内科

ページ範囲:P.8 - P.9

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 ヒト白血病・リンパ腫の発生をめぐる最近の話題としては,成人T細胞白血病(ATL)の病因ウイルスとされるHTLV-1(human lymphotropic virus type 1)の発見,および癌遺伝子を中心とする発癌機構の検討が挙げられる.HTLV-1の発見は臨床医に腫瘍ウイルスの存在を身近に感じさせるとともに,他方,腫瘍ウイルスによる細胞の癌原遺伝子(cellular proto-oncogene;c-onc)の活性化は,従来特殊な現象とみられがちであったウイルスによる白血病・リンパ腫の発生が普遍性をもつことを示唆している.
 本稿では,腫瘍ウイルスを中心に,ヒト白血病・リンパ腫の発生に関与する諸要因を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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