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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻1号

1988年01月発行

文献概要

今月の主題 白血病とリンパ腫 診断のすすめ方

モノクローナル抗体による急性白血病の分類

著者: 佐川公矯1

所属機関: 1久留米大学医学部・免疫学

ページ範囲:P.21 - P.24

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モノクローナル抗体による白血病診断の意義
 急性白血病の診断およびより深い白血病の理解のために現在行われている手順を単純化すると,表1に示したように,白血病細胞の表現型を解析することと,遺伝子型を解析することに尽きる.現実的にも,この順序で作業は進んでいく.白血病細胞の形態学的解析およびモノクローナル抗体による膜抗原の解析は,今では,白血病を取り扱う施設ではルーチンとして実施できるようになっている.しかし,遺伝子型の解析については,今のところ限られた施設でしか実施できていない.
 モノクローナル抗体による白血病診断の意義は,表2に示したようにまとめることができるであろう.得られる情報量が多いこと,定量性があること,さらに細胞の機能とのからみで細胞を解析できることなどの利点があり,その結果として白血病細胞の帰属と分化段階を決定することが可能であり,まさに画期的な方法であるといえよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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