icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina25巻1号

1988年01月発行

文献概要

今月の主題 白血病とリンパ腫 白血病の治療

急性リンパ性白血病(ALL)の治療(成人)

著者: 白川茂1 北堅吉1 小林透1

所属機関: 1三重大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.60 - P.62

文献購入ページに移動
 ALLは,小児では急性白血病の大部分(75〜85%)を占めるのに比べ,成人では急性白血病のなかで占める頻度が低い(10〜20%).しかも小児ALLでは,化学療法を中心に治療の進歩により約90%の症例が完全寛解(CR)に導入でき,無再発寛解による5年生存率は50%以上に達している1)が,成人ALLの治療成績は,小児に比べきわめて不良であり,成人の急性骨髄性白血病(AML)の治療成績と比較してもけっして満足できるものではなかった1).しかし近年,成人ALLをhigh-risk白血病として捉え,寛解導入療法はもとより,その後の強化・維持療法を強力に行う治療法により,成人ALLの治療成績の向上がみられつつある2).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら