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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻1号

1988年01月発行

今月の主題 白血病とリンパ腫

リンパ腫の治療

ホジキン病の治療

著者: 朝長万左男1

所属機関: 1長崎大学医学部・原研内科

ページ範囲:P.79 - P.81

文献概要

■疾患の特徴
 ホジキン病は,欧米では全悪性リンパ腫の30〜40%を占めるほど多い疾患であるが,わが国ではきわめて少なく5%以下と考えられる.このため治療成績も多数例について検討されたものがない現状にある.
 ホジキン病が悪性腫瘍であることは臨床的にも疑問の余地はないが,最近これを裏づける知見として,クローン性の染色体異常が見出されている.Reed-Sternberg(RS)細胞とホジキン細胞が腫瘍の本体と考えられ,その背景にあるリンパ球を中心とする多彩な細胞群は反応性病変とみなされている.RS細胞の起原については決定をみていないが,T細胞を示唆するものと組織球を示唆するものが半々である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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