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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻1号

1988年01月発行

文献概要

講座 図解病態のしくみ 循環器疾患・1【新連載】

循環器疾患の成り立ち・病態

著者: 杉下靖郎1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系・内科

ページ範囲:P.158 - P.164

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 循環器,とくに心臓の異常とその成り立ち
 循環器は心臓と血管より成る.循環器により,全身組織細胞の活動は維持される(図1).故に,心臓および血管の異常は,そのような全身循環が機能不全に陥ることを意味する.心臓は循環器の中心的役割を演じているので,以下心臓を中心に述べる.
 図21)に心臓とその異常を模式的にまとめた.一般的には,構造と機能の両面から考えることができる.すなわち,心臓の構造は,心筋,弁などより成る.このような構造物が電気的現象によって興奮し,常に「動く」ことにより,心臓の機能が発揮される.このように「動く」ということが,他の臓器と大きく異なる点である.病的な場合には,先ず構造などの変化が生じ,それに対する代償機転が生ずるが,それらの機転によって代償しきれないときには,最終的には心疾患異常の状態としての広義の心不全に陥る.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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