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文献詳細

雑誌文献

medicina25巻1号

1988年01月発行

講座 内科診療における心身医学的アプローチ

慢性疼痛患者

著者: 永田勝太郎1 村山良介1

所属機関: 1東邦大学医学部附属大橋病院・麻酔科

ページ範囲:P.166 - P.169

文献概要

 内科の外来を訪れる患者の約70%が痛みを主訴としている.その半数以上が慢性の痛みといっても過言ではないだろう.種々の疾患に疼痛はついてまわり,患者を苦しめる直接的症状として,疼痛,とくに慢性疼痛は,重要な意味をもっている.
 "21世紀は痛みの時代"―われわれは,人類の誕生とともに発したこの症状を,全人的に追求する必要性を痛感し,このようなスローガンをたてている.今後ますます老齢人口が増加してゆくなかで,人生の質的レベル(quality of life:QOL)を低下させる慢性疼痛に対し,1人でも多くの研究者,治療者が育つことを主眼としている.
 慢性疼痛患者の全人的医療(whole person medicine)に,心身医学的アプローチは,そのべースとなる.本稿ではその方法を探ってみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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